2022年5月11日から13日までの3日間、インテックス大阪において開催された「第2回関西サステナブルマテリアル展」に出展し国産バイオマス素材「ライスレジン」を使った新作を発表しました。
脱炭素社会の実現に向けて企業の取り組みが加速し、生活者の主体的なアクションをいかに誘発するかに注目が集まっています。そんな中、K・M・Jはプロダクト起点のサステナブルな企画設計から調達・生産管理・品質管理までを推進しています。
昨年末に幕張メッセで初開催された「第1回サステナブルマテリアル展」に続き、Team Rice Resinの一社として出展し、食用に適さないお米を独自技術でプラスチック樹脂化した「ライスレジン」を使ったノベルティや販売用の商品を紹介しました。今回は従来の「ライスレジン」+PP(ポリプロピレン)に加えABSやタルクといった樹脂素材を混合することで耐熱性や強度が高まり、汎用性、実用性を高めることができました。同時に印刷や塗装適性も改善されたため、より魅力的なデザインにも対応できる製品の開発が可能となりました。会場では塗装によって陶器のような質感を出したビアマグや、インクジェットプリントでおしゃれなデザインと発色をアピールしたiPhoneケース、電子レンジも使用可能な丈夫なランチボックスなどをサンプルとして展示しましたが、来場されたお客様からはこれまで以上に「使ってみたい」と評価いただきました。
期間中「ライスレジン」ブースにはメーカーの部品・資材調達担当やSDGs推進担当、樹脂メーカーの開発担当、サステナブルな素材の調達に注力したいSP/販売品商社の社員など1,700人以上のお客様が訪れましたが、展示会終了後に様々な問い合わせや見積もり依頼をいただくなど受注機会の拡大につながりました。
東京・大阪での展示会出展を通し、ご来場を頂いた皆さまへ、「ライスレジン」の持つ大きな可能性について、ご紹介を行ってまいりました。
今後の更なる展開には、まだ様々な課題も残されておりますが、多くの企業様にとって「ライスレジン」がより身近な存在になっていくよう、私たちはこれからも努力を続けてまいります。
「ライスレジン」を単なるエコ素材で終わらせることなく、持続可能な社会の実現に向けた、課題解決型のストーリーとしてのご提案は勿論のこと、単に、ものづくりの一面のみでなく、耕作放棄地の再利用による高齢者の雇用創出や地域復興支援や地産地消という側面にも寄与すべく、私たちは「チームライスレジン」として、これからも活動を強化、推進していきたいと考えております。
私たち株式会社K・M・Jは、長年培ってきた豊富なものづくりの視点から、環境問題を始めとする、様々な社会課題に対する企業さまの活動を支援してまいります。